腐朽が進んで折れそうな枝は撤去しました。取り除けなく折れる危険がある枝には支柱を据付ました。
小さなコブはキリで穴あけ後、殺菌剤(抗生物質)を注入しました。
大きなコブは切除後殺菌剤(抗生物質)を塗りました。樹勢を判断した上で形成層の通導組織に影響のない範囲で撤去しました。
根まわりの笹・ひこばえの撤去及び笹の根はすべて撤去しました。
土も耕転し肥料を撒きました。
乾燥後樹脂コーティングし表面を保護しました。
サルスベリは形成層が非常に薄く成長が遅い為、雨水は入りますが閉塞処置は行わず、樹脂コーティングにて処置しました。
晴れた日には内部乾燥ができ,消毒もできるようにしました。
ワイヤーブラシ・ノミやオリジナルの器具を使い、可能な範囲で腐朽部分を除去しました。
ウレタン除去後の内部。 さらに腐朽が進んでいました。
腐朽内部には不定根が多数発根していました。
発泡ウレタン閉塞部。
発泡スチロールを内部に詰め、その隙間に発泡ウレタンを利用した方法での閉塞でしたが、経年変化等で木質部との接触面が剥がれ、隙間ができそこに腐朽菌の進入や雨水等が流れ込んで再度、内部腐朽が進んでいる状況でした。
アリの巣も確認できました。
有機リン剤系殺虫剤、殺菌剤で消毒しました。
樹高約6mで以前にも治療が行われた様で閉塞処置が行われていました。 最上部に伸びる枝の治療を始めると予想以上に腐朽部がひどく、これ以上の負荷がかかると枝折れだけなく主幹の幹折れに及ぶ恐れがある為、これを切除し切り下げました。
これに伴ない全体のバランスと傷の程度に合わせて整枝剪定、枝抜きを行いました。